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株式会社 メディアネットワークス
 
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   Q. デジタルサイネージ導入費用は、概算でどれくらいかかりますか?

 
という質問がよくあります。
 
 実はデジタルサイネージについては、
 
  1. 設置環境やディスプレイのサイズ
  2. 輝度
  3. 想定耐久年数 (1年 vs 10年)
  4. 業務用 or 民生品
  5. 使用環境による温度
  6. PCの性能
  7. 遠隔監視の有無
  8. セキュリティー強度の設計
  9. フェイルプラン(機器故障時の補強)
  10. 工事方法
  11. 機器死活監視の有無
  12. オンサイトサポート、オフサイトサポートの種別・有無
  13. 保守体制(工事施工・図面の保管体制はあるか・保守部材の保証があるか)
 
など、機器の性能だけでなく、制御の方法により使用に適した商品が異なります。
 
ざっくりとした仕様と構成で区切り、また機器の性能やサービスの質で区分すると、
 
 
 初期費用
 月額費用
 保守管理費
 松
 80万~100万
 月額1~2.5万 (24時間監視など含む場合有り)
含まれる
 竹
 35万~50万
 月額1万
含まれる
 梅
 20万~35万
 月額0円~2500円 (スタンドアロン、スタンド、アプリ型)
含まれない 
となります。
 
 機器の保守管理費に関しては、月額費用に含める場合が多いですが、梅プランでは含まれていない場合(スポット保守のみ対応を有償)もあります。
 
 それは梅プランの場合、「使い捨て」に近い使い方(2年程度で廃棄)を想定している場合が多いからです(逆に、例えばカンデラ数が通常より5倍程度高い高輝度ディスプレイなど特注品で部材の調達が難しい商材については保守用の部材として、修理交換用の液晶ディスプレイ部材を事業者が保管します。
 
 その場合、保守管理費は、実は部材の積み立て購買費として使用される場合があります。5~10年以上利用する特殊な場合(高耐久性のサイネージや高額品)については、5年以内に到来する故障修理に備えた対応とメンテナンスが重要になりますので、お客様は必ず保守管理契約を結ばれ、保守用部材を確保される事をお勧めします)。

保守が不要か、管理費のみで十分な事例
 
 百貨店でのIpadやAndroid端末、モニターでのSDカード配信での配信などの場合、保守費用は不要(機器についてはメーカー保証のみで十分)です。
 
 ですが、液晶ディスプレイの耐久時間と熱(温度)、ホコリによる故障だけは、注意する必要があります。廉価なディスプレイの場合、輝度が早く落ちる、熱を持つ、などの場合があります。また、屋外型で高輝度のモニターについては、ほこりの焼き付けによるシミなどの問題が起こりえます。
 
導入にあたり、一つの目安としては
 
機器を2年以上使用するかどうか
 
という点が一つのポイントです。
 
 2年以上機器を使用される場合は、廉価なものではなく、業務用機器を使用し、アフターサポートが充実した事業者を選定されることをお勧めします。清掃などよくメンテナンスを行うと、ディスプレイについては、5~7年耐久することがあります。特に、建築物と一体化したサイネージの場合、5~7年の耐久を前提とした運用と保守体制の構築をされることをお勧めします。
 
                        コラム:Q&A 保守管理費・保証についての考え方
 

  Q. なぜ価格がそんなに異なるのですか?

 
  マーケットでは沢山の会社があり、価格競争は十分にありますが、商品構成や品質、価格が事業者によって異なります。ですので価格は競争的で適正に近づいていると思います。
 
 また、サービスを提供する事業者側でも扱っている商品分野や品質基準も異なり、またソフトウェアが異なるため運用も異なるうえ、加えてそれぞれの事業社により、運用、価格設定や品質に対する考え方も異なるためです。お客様は価格の正しさについての判断がつきずらいと思います。
 
 それを一言で言うと、品質とアフターサポート、事業者側の撤退リスクが価格により大きく異なるため、サービス提供者側も異なる価格でのサービスを提供しております。
 
 2年使用できれば良い=故障すれば取り替えれば良い(百貨店でのIpadなどの展示、飲食店など)、という構成のサイネージと、5年以上施設が継続するため、長く丁寧に使えるように清掃などの運用まで構築し、また、ホコリだまりの引火による火災を予防する(ホテル、病院、オフィスビルなど)というサイネージでは、機器の選定からメンテナンス方法、メンテナンス頻度まで大きく異なります。
 
 保守を行う事業者は、保守人材を確保しないといけないため、管理費という名目でコストが上がります。保守人材が不足すると、アフターサポートは受けられないと考えたほうが良いと思います。また、廉価なバージョンでサービスを提供する事業者は、一部の会社を除いて、事業からの撤退が早い傾向にあります。
 
 また、民生品のテレビを使用すれば、不便も増える事もありますが、価格を抑えて導入が可能です。
 
 耐久性や、運用担当者の負担を減らすことを重視すれば、業務用でサイネージ仕様に適したハードウェア(テレビ、PCともに業務用品)の導入をお勧めしますのと、3~5年以上の利用を考える場合は、保守ありのプランを選択されることをお勧めします。
 
 激安や格安などの売り込みをしているディスプレイは使用しない事をお勧めします。実際によく故障します。特に、タッチパネル、高輝度のディスプレイについては、業務用で定評のある会社から購買をされる事をお勧めします。
 
OSの選定について
 
 機器のOSは、Windows、Linux、Android、IOSがあります。それぞれの良さがありますが、弱点もあります。この点については説明が難しいためこちらでは説明を割愛しますが、弊社では業務用でセキュリティーを重視するのであればWindowsOS、とりわけWidows10 Proをお勧めしています。
 
機器導入の助言について

 また、一般の方では、部材や故障率などの品質の違いを把握した上で、品質を理解し、コストパフォーマンスを正確に把握するのは難しいです。また、用途により適したサイネージは大きく異なります。ですので導入をされる場合は、2種類程度のサイネージ事業者を選んで、比較検討され双方の話を聞かれるのが良いと思います。
 
 弊社では、百貨店、商業施設、病院、国立機関などで延べ10万回(日・拠点)近い放映を行っており、様々なメーカーの機器を取り扱っておりますが、そのような機器のメンテナンスや訪問サポートも含めて行っている会社にアドバイスを受けるのも一つの方法です。
 弊社の場合、開発が忙しい時期は他社および他社取扱店を紹介しています。ですので、良い会社のご紹介が必要であれば、ご相談ください。

運用リスクについて

 
 また、専任のシステム管理者を置いていない事業者の場合、Windows Updateにより、突然サービスが適切に使用できなくなる可能性もあり、実際に2018年よりエラーが頻発しています。また、品質サービスの良くない事業者の場合、WindowsXPを使い続ける、という判断を行い、施設側に多大なセキュリティー上の穴をあけている場合があります(WindowsXPを常時使い続けると、システム全体がハッキングされる可能性があります)。
 
 現在の大きな流れは、基幹系、決済系を組み込んだネットワークを使用する場合には、Windows Updateを確実に行い、セキュリティーを最新状態にしていくことが重要とされています。Windows Updateを行っていないSTB、セキュリティーの脆弱性が報告されているAndroidOSでの、Wi-Fi使用(特にWPA2以下のセキュリティー環境での使用)については、監視カメラ同様、ハッキングの入り口になってしまう可能性が高いため、弊社では推奨をしていません。
 
 AndroidOS、IOS端末については、Updateをコントロールできれば良いのですが、それができない場合があり、特にIOSについては、ある日突然サービスが提供できなくなることがあるのと、Androidについては、セキュリティー面での安全性は全く担保(安全性が証明・約束)されていない為、注意が必要です。
 
 百貨店や飲食店などでは一切通信をしないことでアップデートなしでの運用を行う、StandAloneでの運用も行われていますが、ニュースや天気予報などを組み込む場合は、通信有りが原則となります。
 

確実に言える事は、特にハードウェアについて、実力のあるメーカーの商品は、良い品質です

また安すぎる物は適切なサポートが不足し故障が早かったり品質問題がある場合があるのも事実です

 
 
 また、高輝度のサイネージなどでは、コストが安かったり機能が不足しているものの場合、故障が早いという事もご注意ください。故障期間に大きな差がある理由は、ハードウェアの設計によります。
 
逆に、一般的なサイネージではそれほど性能の差が出てこなくなっております。
 

  Q.  メーカーと商品を選ぶ際に、なにが一番大切ですか?

 
1番は機器の性能です。
 
 保証が1年のものと5年のものでは、故障する部品箇所の性能が異なったりします。詳しいことは弊社に聞いて頂くのが良いと思います。まずはメーカーにご確認ください。耐久性に関して、部品レベルまで説明をしてくれるメーカーは大体は良い品質のメーカーです。
 
 また、液晶の輝度や耐久性だけでなく、デザインは(特に店舗や壁埋め込みなどを行う場合)とても重要です。薄型であったり壁に埋め込んだり、縁が少ないものは綺麗で、特にブランド的な展開を行う店舗にとっては、店舗にそぐうものだったりもします。
 
 また、特に壁掛けを行う場合は、安全強度や施工などの対応を正しく行う会社を選んで施工を依頼していくことが望まれます。耐震補強(地震の際に危険を伴わない施工)もとても大切です。設計段階から施工会社様とご相談されてください。
 
 

まとめ デジタルサイネージ導入費用はどれくらいかかりますか?に対する回答

   
 弊社では、7システム程度のシステムの販売や開発、運用を行っており各メーカーからの部品や完成品の仕入れによりシステム全体をカスタム製造しています。さまざまなお客様のニーズに応えるべく、低価格なものから最高品質のものまで、技術サポートを行っています。また、取り扱いのあるメーカーや販売店様をお客様にご紹介しております。
 
そして、その上で弊社の上記質問に対する答えは、

  A. 「お客様の施設環境と使用頻度、仕様目的、運用、により異なる」です。

  
 今後店舗や施設などでデジタルサイネージの導入を検討される方々にとって、価格の概要だけでも参考になればと思い、下記をエッセイとして書きます。
 
(初めてサイネージを導入されるお客様は、 商品タイプと運用により、値段が異なると言う事だけ、なんとなくご理解を頂けたらと思います)
 
(大前提は、お客様が知っておくべきことは「最善のものを最善の価格で購入する事」です)
 

  A.   長期安定運用や機器メンテナンス、ネットワーク管理も含めた対応を委託されたい場合は、

   技術能力の高い会社に委託されることをお勧めします。

 
 特に長期安定運用及び機器のメンテナンスも組み込んだ場合は、高い性能と制御能力が求められますので、サイネージの遠隔監視を適正に行っている会社に委託される事をお勧めします。
(弊社でも運用を請け負う制御系のお仕事は行っていますが、金額が高いため、通常は販売店様をご紹介させて頂きます)
 
 以下は費用についての概算です。工事費は実際の現場により変化し分かりづらいので、便宜上、機器の代金に含めています。
 

価格帯などデジタルサイネージ選択基準参考

 
弊社導入事例に基づいて、予算感を以下の通り整理しました。
 
 
弊社導入事例についてはこちら
 
 

 1  スタンドアロン型

  
10万円~150万円
 (テレビ代金は、輝度・サイズにより大きく異なる。
   例:700カンデラ 50インチ 40万、80インチ150万)
10万円~25万円(台座の場合:筺体代金が意外と費用がかかります)
 
更新は、USBかメディアプレーヤーで更新
 
★ まれに、解像度が十分でないスタンドアロンプレーヤーが有ります。ご注意ください。
★ 壁掛けの場合は、USBではなくWi-Fiなどで遠隔から書き換えられるモジュールをお勧めします。

 2  通信制御型(放送型業務用)

 
20万円~250万円(テレビ代金+STB代金+工事代金)/台
 
通信で放映センターより更新
 
★ CMS(Contents Management System)の使い勝手の良いソフトをお勧めします。
★ 目安はローカル配信が可能か、予約配信が可能か、PCからの配信が可能か、
  ウイルスアタック予防などのセキュリティー面での安全を確保できているか、などがあります。
 

 3  通信制御型(共同編集型、業務用)

 
20万円~50万円(テレビ代金+STB代金+工事代金)/台
20万円~50万円(テレビ代金+STB代金+工事代金)/台
上記に加え、月額5000円~20000円
 
弊社基準
★ マスターの動画やニュースの合間に、施設からのお知らせを自分のPCで更新することができます 
★ ニュース、テロップ配信、割り込み配信、地震速報、コンテンツライブラリーのオンライン視聴、
  コンテンツ選択、コンテンツ制作費、など含む

 4  タッチパネル型

  
ハードウェアは、45万~100万~150万
(タッチパネル組み込み型で廉価なサイネージも販売されてきています)
 
 
 更新の少ないタッチパネル型(WEBを表示、看板として利用)などは、
 0円~2500円~1万円/月。

 

 5  高輝度ビジョン(商業施設)

   
25~40万円(イーゼル型)
40~120万円(組込み型 筐体設計込み)
40万円~150万(タッチパネル縦型)
50万円×4面~9面(大型店舗 1面当たり)
200万円×1面(大型店舗 75インチなど)
400万~1000万円(4K超大型ビジョン、特殊環境)
4000万円~1億円(巨大ビジョン、LEDビジョン)
 ※以上金額には、施工代金(概算)も含みます。
 
 
<対応カンデラ種別>
 400カンデラ/500カンデラ/700カンデラ/2000カンデラ/2500カンデラ
 
★ 500カンデラ以上の液晶パネルを使う場合は、設置環境によっては、ホコリによる故障を防ぐために、
  完全密閉空間、及びファンによる冷却、通気が必要となるため、設計要件が厳しくなりますので
  ご注意ください。 また、特殊輝度の設置の場合、納期は設計・施工方法確定より施工会社を決定し、
  発注を行いますので、通常のサイネージよりも納期が長くなります。
 
(弊社施工補助例:柱埋め込み壁一枚施工型:ホコリと熱と空調を制御)
 

 6  屋外型 (2000~5000カンデラ)

  
スタンドタイプ
50万(標準品2000カンデラ)~100万~250万(筐体含む)
 
★ 屋外では視認性を高めるため、高輝度の液晶を使用する事が必須です。
  高輝度の液晶は熱をより多く発生させるため、故障率が高まります。
  そのため、機器性能と保守の両方が特に重要になります。
★ 屋外型については、破壊対応と、転倒予防、防水、防塵対応、温度の制御が重要となります。
★ また、建築物件によっては、直射日光による温度上昇によるディスプレイの故障が想定されますので
  長期保守が可能かどうかメーカーとご相談されることをお勧めします。
 

 7  マルチディスプレイ

 
4面マルチ 250~700万  (ベゼル幅、設置方法により価格が変動)
6面マルチ 700~1,200万 (ベゼル幅、設置方法により価格が変動)
9面マルチ 700~1,500万 (ベゼル幅、設置方法、筐体の設置環境、空調により価格が変動)
 
★ 屋外型については、破壊対応と、転倒予防、防水、防塵対応が重要となります。
★ 半屋内の場合、輝度の選択が重要となります。
 
 (弊社施工補助例:400カンデラ、画面同期を1台のマシンで制御)

  (弊社施工補助例:800カンデラ、画面同期を4台のマシンで制御。空調を制御)

 

最後に

     
 2001年ころからデジタルサイネージに参入した約350社のうち、300社は既にサイネージ事業から撤退をしております。店舗や施設は長く続くものなので、5年以上は運営していて、ハードウェアとソフトウェアの品質管理を正しく行い、長くサポートができる専業の会社を選ばれて、良いハードウェアを良い価格で購入される事をお勧めします。2012年ころから海外参入事業者が参入、撤退を繰り返しており、メーカーの安定供給能力には不安もあります。できるだけ品質保証の確かな会社を選ぶことが大切です。
 
 弊社は、カスタム製造と製品開発、サイネージ事業者向けに部材を提供する仕事と、一番技術的に難しい仕事に挑戦する事が主力の事業のため、ご依頼のあった場合を除いては、通常の量販品の営業については行っておりません。量産品に関しては、品質の高いメーカー、事業者さんのご紹介も致しておりますので、ご相談があれば、お気軽にご相談ください。