株式会社 メディアネットワークス
 
情報と製品の提供品質を高め、人々の暮らしに安全と安心を提供する 

DX・メディア事業を通じて、子供の未来/高齢者の暮らし/働く人を支える事業を運用し『寄り添うインフラ』を作る
PPR事業部のコンテンツ部門でコンテンツの制作を続けていくために重要だと考えている哲学(水道哲学)についてまとめました。
 

コラム: ローマの水道橋と都市計画

 
ローマ帝国は、アッピア街道沿いに水道を開発しました。郊外の山脈から連なる水道は、 高度差を利用し清潔な水をローマ市内 まで運びました。
 
 
 
ローマは、高度な建築技術を駆使し、道路と水道を整備することで、街を整備しました。ローマ帝国の壮大な建築の下には水道というインフラがあり、水を運ぶことが、都市を清潔にし、また、その結果、市民は、お風呂に入ったりする贅沢まで享受できるようになるなど、建築は、壮大な仕事でした。
 
当時、清潔という概念を持つ文明は少なく、ローマ帝国は、清潔という新しい衛生概念を、建築という大事業を通じて普及したと言えます。ローマは、軍事的な征服により、地域を包括する政治システムを作り、国家の範囲を広げただけでなく、都市の生活水準をあげる、工学的・建築的な構造物を、社会システムとして創造しました。
 
話を現代に転じ、例えば、現在の医療の現状を一つの例に挙げてみると、医療は、世界という規模でみれば、依然、清潔である、という最低限の水準を実現している過程と言えます。まずは清潔な環境があって初めて、医療による治療が効果的になる、など、インフラとサービスは表裏一体です。日本はその点で進んだ国で、インフラもサービスも高い品質にあると言えます(江戸後期から明治にかけて、の時点で、既に日本の衛生インフラは、アジアの中では進んでいたという説もあります)。
 
水は、インフラさえ整えば、勝手に流れます。高度差が、自動的に水を運搬させるのです。都市開発のシステムの初期においては、インフラがすべてと言えます。ゲルマン民族がローマに進出した時に最初にしたことは、水道橋を破壊する事でした。水道橋を破壊すれば、水は流れない、そしてまた清潔さが失われ公共サービスの質が落ちます。インフラを守ることと、水を作ることは表裏一体なのです。 また、インフラがあって初めてコンテンツが流れます。このことをしっかりと理解してコンテンツのビジネスを考えないといけません。
 

 
水を運び、守る、という事にはそれだけのロマンと、責任がある、ということを我々は肝に銘じます。
また、コンテンツを作り、皆様のお手元にお届けする、という事も同じくらい価値が高いことだと考えています。
 

我々の水道哲学

 
 また、弊社は50年単位の事業として、教養・医療・アートのコンテンツの翻訳に力を入れていきます。教養・医療・アートは、世界の人々が、Vervalに、或いは、Non Vervalにコミュニケーションをとるときに役に立つ暗黙知であり、人類の共有財産です。何かを作り、遺す、ことが世界の平和につながる可能性があると信じております。
 
 また、コンテンツを制作する際には、日本の基準で考えるだけでなく、世界の水準で考える、ということを行い、インフラ環境に即した、ベーシックなものを作っていき、医療コンテンツを中心に、海外にもサービスを提供していければと思います
 
 そして、水を運んでいくにはたくさんの方の協力が必要です。コンテンツの事業を行うためには、水を運ぶことに情熱と夢とロマンを持つことが大切なのだと我々は考えています。是非お取引先様だけでなく、お客様ともそのロマンを共有できれば幸いです。