IT, 社会保障制度


株式会社 メディアネットワークス
 
情報と製品の提供品質を高め、人々の暮らしに安全と安心を提供する 

子供の未来(と子育て者)/高齢者(と介護者の生活と仕事)を支える事業を運営する

調査・コンサルティング・投資・Incubation・組織化を通じ、企業・公共団体の想いの仮想・実装化を補助し、運用責任までを担う

Essay: ITは社会保障制度である

  
 
ITは、社会保障制度である。
 
ITシステムは、
 
A)資金の決済や購買など生活やビジネスを支えるツールである、
 
   と言う側面もあるが、
 
B)広報を行い、安全や制度について、情報を提供する事
 
もまた新しい役目となってきている。
 
広報は、国や公共事業主の責任でもあり、今や主力のツールとなった、ITシステムでの告知は、
社会保障制度を構成する要素である。
 
社会保障制度としての一番大きな課題は、高齢者はITシステムへ公平にアクセスする能力が無いという公平性の問題、事業主側では、システムが2重になることによるコストの問題、また、システムを並列させることに膨大な業務とムダムラタイムラグが発生するという効率性の問題などある。
 
ITシステムは、電力と通信が無いと機能を停止する為、アナログなシステムと比べて、
適切な管理を行う事が難しい面があるが、メディアと一体化する事で、その機能の大部分を機能させる事はできる。
放送と通信が融合する事の一番のメリットは、経済の効率化やビジネスのイノベーションよりもむしろ、社会保障制度が進化する点にある。
 
社会保障制度は、高齢化の進化に伴い、アナログとデジタルの両方の側面で進化をしないといけなくなる。ITへのアクセスができない社会階層も含めてアプローチできる仕組みをデザインしないといけない。或いは、ITにより救われる事がある社会でもあることも心情的には大切だと思う(社会保障の本質の一つは、安全と安心を納税者が感じる事ができる事にある)。
 
我々は、高齢化社会への対応をできる社会、とは、アナログとデジタルを統合するという難しい仕事を実現する社会であると考えています(若者はイソガシイからデジタル、老人は時間があるのでアナログを希望、など、ユーザー層に合わせてツールを変えていくことも大切です)。
 
特に医療に関しては、予防医療や、パーソナルヘルスケア、在宅診療や遠隔診療、など様々なアプローチが今後、分散して発展していくが、その中で、医療制度の進化について、啓発、を行うことを根幹に置かないといけない。また、予防医療や見守りの仕組み、などは、社会全体で支えていかないといけないことになり、それについて考える場所を、誰が提供するべきか、という事が課題になります。
 
技術やサービスの進化がそのような課題を解決し進化させより快適なシステムを実現してくれるなら、その社会は、違った意味で先進国になれるのではないか。その中で、我々は、実証や研究のような側面だけに注力するのではなく、事業主やベンチャーやNPOなどを、国が旨く活用する仕組みを作る事が、求められているのではないかと考えています(なぜなら、ベンチャーでも作れるシステム、というのは非常に簡単で有る為、イノベーションの件数が増える、という事が統計的に言えると思うからです)。
 
ラボでは、そのようなプロジェクトに積極的に投資を行い、
また、プロジェクトの実施を通じて、政策提言に繋がる一石を投じたいと思います。